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製造業界 営業 20代前半 男性

社会人として働き始めたころ、おかしな会社に出会いました。新卒だったので、こんなものかなと思ったのですが、学生時代のアルバイト経験などで経験したことがない経験をたくさんできる会社でした。今はなき、その会社での体験を書いてみたいと思います。

 
一番最初に感じたのは、商品の欠品があまりにも多いことです。営業として入社しましたが、欠品が多すぎて、何を営業して良いのかわかりませんでした。営業に出ている意味はあるのか?と思うほどの欠品具合に、大変驚いたことを覚えています。

 

そして、社内の空気も気になりました。コミュニケーションという言葉をなくした世の中になったのか?と思うほど、普段の会話も成り立たない社内は、いつでも暗い空気で覆われていました。今となって思えば、全ての決裁権をもったワンマンな管理職が、その空気を作り出していたのかもしれません。部下に対しては傲慢で、できないなら辞めてもらって良いと平気で口にしてしまう、残念な管理職でした。

 

長年勤めているという事務員さんは、全く表情がなく、電話の応対にも覇気がありません。この会社に長い間在籍するということは、こんな風になっていくのかなと感じました。

 

営業は、外で売上を作ってくることが仕事だと考えていた私には理解できない状況にも遭遇します。お客様からの問い合わせを、先延ばしにし続けるのです。決して解決できない内容ではなく、電話一本入れれば良い内容に対応できない会社で、何を営業すれば良いのかわからなくなりました。営業先も毎朝出勤時にランダムに出されるため、お客様へのアポどりなどできる状況ではなく、ひたすら耐える日々でした。

 

この時点で振り返ってみると、入社時には健康診断や誓約書を要求してきたにも関わらず、雇用契約書や社内規定など全く見ることもなく、話にすら上がりませんでした。
朝は早く出勤し、終業も早くとのことでしたが、営業としての仕事が進まない状況で、朝早く出勤しても業務がなく、とても無駄な時間を過ごしました。

 

 

そんな仕事しかできない中でも、地道に営業することによってお客様から反応をいただくことがありました。今できる範囲で作ってきたチャンスを成果に繋げるために必死でした。反応の内容と、これからの行動計画をワンマンな管理職に説明したところ、売上にならないからやめろ!とのお言葉をいただいたことがあります。有益無益問わず、自由に動きまわる管理職に言われた言葉は、社会の厳しさをかんじるとともに、この会社の末路を感じた次第です。

 

営業をやってはいけないと言われた営業マンは、その後どうなっていくでしょうか?答えは簡単。他の仕事を探します。

 

 

自分なりに選んだ会社で、若さや勢いをかってもらって入社したにも関わらず、何をすることもできない。学んだのは、上司の気分に合わせた報告と、喜ぶ言葉です。中身なんてありません。ただ口から出て、相手の耳に入るだけの音です。それを喜んでいるワンマン管理職の顔が、今でも忘れられません。

 

気を良くしてしまったのか、事あるごとに報告書を書くことになってしまったのは、予想外でした。小さな誰も知らないような会社での報告書は、ワンマン管理職の自己満でしかなく、その報告書を考えて書いている自分が、とても虚しくなりました。

 

 

退職を決定づけた事件がありました。事件といっても、知っているのは私だけです。ワンマン管理職に同行し、取引先訪問へ行った際の事件です。取引先の事務所は、皆さん忙しくバタバタされていたため、気を使って室外で待つことを選びました。入室の際も荷物を大量に持っている私を放置し、自由な動きを見せつワンマン管理職に追いつくことなどできません。

待っていたというより、締め出された感じでした。その状況の中、取引先から言われた言葉は「かばん持ちも大変だね」です。そしてワンマン管理職からはトドメの一言「横にいて話を聞いて勉強するべきじゃないか?」と。笑いそうになるのを必死にこらえ、無言で帰路につきましたが、その夜は眠れませんでした。信頼できない人間のかばん持ちと言われることの悔しさと、その人間から言われた言葉が頭の中をグルグル回りました。本当に悲しく、虚しく、感情にもならない状態でした。

 

 

この経験でわかったのは、入社前にしっかり会社について調べることです。業種や業界の研究も必要ですが、会社として成り立っているのか。ネットに情報すら掲載していない会社で当たりに遭遇する確率は、かなり低いと思います。そして、採用過程で疑問に思ったことは、確かめることです。

 

 

この経験から学習することにより、今はとても良い会社、人間関係で働くことができています。転勤も多く大変ですが、会社に貢献できているという自覚を持って働くことができる喜びを感じるとともに、貢献したいと思える会社に出会えたことをうれしく思っています。

 
ブラック企業!?と思う会社で現在も働いている方にお伝えしたいことは一つ。自分の可能性を信じてみてください。今の状況は、自分が行動することにより、いつか解消されます。