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前職を退職してから数か月再就職活動をしていましたがなかなか決まらず、ずっとハローワークで求人が出ていた割と時給のいい小売りでの販売員の仕事があり、年間休日は少ないものの今までの間隔で普通に有給も取れるだろうと甘い考えでまずは面接だけでもと受ける事になりました。

 
考えてみれば、面接に行った時からものすごく様子のおかしかった会社です。
面接用の個室で待っていると面接官の方が来てすぐ履歴書をお渡しすると「○○高校か!」ととても反応がよく「ちょっと待ってて」とそれから数分待たされました。
一応地元では進学校と呼ばれる高校を卒業していたので、それで好印象だったのかなと思っていました。

 

すると先ほどの面接官の他に2名別の方がいらっしゃって「○○高校なんだって?先代の社長と一緒なんだよ!僕もそうなんだけどね!」と言われ、単に卒業生繋がりで興味を持たれたんだなとすぐにわかりました。
その3名の面接官と話している間、言っている事がちょっとおかしいなと感じ始めました。
「うちの会社は小売りだけじゃなくてレストランもやっているしホテルもやってるし、とにかく色んな業種に関われる仕事だから。販売に限らずホールスタッフも出来るし・・・君なら事務員も出来ると思うよ。ここでしっかり仕事が出来ればどこの会社に行っても困る事はないから!」と、販売希望で来た私にあれもこれも出来るとよくわからないアピールをされました。
私はあくまでも販売がやりたかったののですが、話がどんどん違う方向に。
「事務員には興味はないの?」と言われたので「ない事はないのですが、やった事がないので」と答えると「うちは簡単だから大丈夫だって」と根拠のない太鼓判を押されました。

 

この時すでに不安に思っていたのですが、最終的に現在の社長である2代目まで登場してしまいました。
「おうっ、○○高校なんだって?先代と一緒だからな~。ちなみにうちは繁忙期は休みなし!2週間ぶっ通しで仕事!休みは週1回で平日のみ!稼げるぞ~」と明らかに「うちはブラックです」と宣言されたようでした。
本当は「有給は取れますか?」など福利厚生の部分もしっかりと聞きたかったのですがとても聞ける雰囲気ではありません。
そして面接の最後に「とりあえず配置も結果も後でお知らせするから少し待っててね」との事でしたが、あの感じだと不採用と言う事はまずないだろうと思いました。
数日後、面接官から採用の連絡があり「とりあえず来てくれる?」とどこの配置なのかも全く言われる事がありませんでした。

 

初日に会社に行くとその時点でもまだ私の配置が決まっていませんでした。
「とりあえず・・・今日は事務所で」との指示で結局その後も事務所での採用となりました。
まず、パートでの採用だったので9時から17時までの勤務だったのですが、とてもじゃないけどあまりにも手広く会社を手掛けているので仕事量が多すぎて終わりません。
私は、小売業・レストラン業・醸造部門・遊覧船・不動産業とあらゆる経理を任されました。
未だに「何かあったら困るから手書きがよし」としてすべての帳簿を手書きした後パソコンでも打ち込むと言う2重の処理をしていたのでなんて無駄な事をしているんだろうと思っていました。
周りの人はそれを疑問に思わず普通に残業をしていました。

 

こっそり別の事務員さんに聞いてみると「自分が終わっても他の人が終わっていないと帰れる雰囲気じゃない」と言うのです。
かと言って仕事を手伝うわけでもなく、みな仕事をしているふりです。
時給がもったいないと思いましたが、悪夢はその後やってきました。
ただでさえ多い事務仕事の他に、繁忙期になるとレストランや小売りの物販店にお手伝いに行かなければならないのです。
酷い時は事務仕事は一切させてもらえず朝から夜遅くまで(最高日付が変わるまでいた事もあります)ずっと手伝いに歩かなければなりません。
レストランが一段落すると次は物販店が混んできて、物販店が落ち着くとレストランが混んでくるという悪循環。
事務仕事は溜りに溜まって本当に泣きそうでした。

 

さらにさらに追い打ちをかけるように、物販店で売れ残った賞味期限間近の商品を当たり前のように定価で買わされます。
お給料が現金支給だったのですが、給料袋にしっかりと「従業員もその家族もお店のお客様だと言う事を忘れないように」と書かれてあります。
取れるところからはいくらでもとってやろうと言う経営スタイルに嫌気がさしてきました。
ですが、今辞めても次またいつ決まるかわからないと言う不安から思いきれずにいた所に「社員になりませんか」との声がかかりました。
安定した社員になれるのはいいのですが、その給料体系もまた驚きでした。

 

直接社長との面談だったのですが「給料は年俸制。ボーナスも時間外手当もすべて込み」という提示でした。
仕事量を考えれば、大した金額ではありません。
さらにわずか入社1年で係長に指名されましたが、それも年俸に含まれているので手当もなし。
と言う事は、今後給料が増えると言う事はほぼないという宣告だったのだとその時気づきました。
もちろん有給もまったく取れませんし、何日ついているのかも誰も知りません。
悩みながら仕事は続けました。

 

魚屋もやっていたので、朝せりに出掛ける社長や他の社員のために6時半に出勤して朝ご飯を作ったりおにぎりを握ったりと言う仕事も月に何度か巡ってきました(もちろん年俸に含まれています)。
物販店での社販の他にもホテル業も営んでいた会社なので、年に1度のディナーショーやトークライブなどの催し物は必ず一人はお客さんを連れてくるよう強制され、クリスマスの時期にはクリスマスケーキのノルマが1人10個もあり、2ヶ月置きくらいに襲い掛かってくるノルマに胃が痛くなるほどでした。
基本的にワンマンな社長に周りが振り回され、社長のさじ加減ひとつで人事も決まり年齢を理由に給料を50%カットされて辞めた人も続出したほどです。
自分の気に入った人にはたくさん給料をあげて辞めないように縛り付け、どうでもいい人には本当にどうでもいい扱いをして「何かミスをしないだろうか?」と目を光らせ事あるごとに呼びつけて処分をする、という最低最悪の会社でした。
私が退職した後も長年会社を支えてくれた人がどんどん辞めていると聞いています。
それをどう思っているのか今社長にあったら聞いてみたいと思っています。