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大学院を卒業して化学メーカーの研究職につきました。大手企業で化学業界では名の知れている会社です。もともと実家の近くにこちらの会社の工場があり、小さい頃から知っていたことがきっかけで大学院で理系でしたので、ゼミで化学系の専攻をしていたのでこういった業界に行きたいと思いこちらを受けました。

当時は就職氷河期と言われている時期で理系では基本的には自分が先行しているゼミによってほぼどの様な会社を受けるかと言うのは決まっているのですが、そう言った企業とのパイプがある中でもなかなか合格できないような時代でしたので、とにかく最初に採用を頂いた会社に決めないといけないかなと言う焦りもあってこちらの会社に決めました。
入社した頃は仕事内容はとても楽しく、自分がやりたいと思っていたことや大学、大学院で学んできたことを活かせていたのでやりがいを持って取り組めて充実していました。

会社には寮があるのですが大体みんなその寮で暮らすのですが、入社後すぐの頃から会社の定時は5時なのですが、定時に帰れることなんて一度もなく、深夜0時から2時ころまで普通に働いていました。

化学メーカーなので基本的には男性が8割ほどで、女性は研究職には1割以下しかいないということもなかなか帰れない理由に挙げられるのかもしれません。

始業時間は8時半ですが、実験をしないといけないので、機材を立ち上げたりセッティングしたりしないといけないので8時には遅くても着いていないといけないですし、社内では研究内容によりいくつかのグループに分かれてはいるのですが、新人がしないといけないことやまた中間程度の人がやらないといけないことが多々あり、なかなかギリギリに着いたりはできない雰囲気です。
独身の頃は自分のことだけを考えていればよかったので、何時に帰ってこようが特に問題はなく、自分の都合だけの問題でした。

それでも毎日8時前には出社して、深夜2時頃まで働いているとなかなか疲れは取れず、毎日毎日会社と寮の往復で全く自分の時間は取れず仕事に明け暮れるしかありませんでした。食事も寮では朝晩は注文をしておけば食べることができるのですが、朝は食べても、夜は深夜までやっているわけではないので6時頃に作ってくれたものを取り置きをしておいてくれて2時に帰ってきて食べるような生活でした。そんな冷えた食事を食べる生活にも嫌気がさしてきたので自分でコンビニで好きなものを買って帰り食べるようになりました。

もちろんコンビニなんかで買うようなものなのでお弁当か適当なおにぎりか揚げ物と言った全く不健康な食事を毎日続けて、甘いものが好きだったので毎日デザートにプリンやアイスなどを買い深夜に食べていました。
もちろん他の研究員の方も同じような生活を送っていた人はいます。ただ、配属されるグループによって仕事内容が全く違うのでそれぞれで自分の配分によって仕事をこなしているので同期と言えどもみんなばらばらな生活、勤務でした。
就職して数年たち、だんだんと自分の立場も新人ではなくなって来た頃から出張にも行く機会が多くなりました。
そもそも研究職なので、色んな企業からの注文に応えられるような製品を研究開発していくのが仕事なのですが、この会社は基本的に研究職はとても低い扱いを受けていて、一番は営業職が権限を握っているといっても過言ではありませんでした。

ですので、営業が付いて来いと言えば出張にも付いて行かないといけないのが現状で自分の仕事がとても溜まっていても勝手に出張がスケジュールに組み込まれていました。

ですので、自分の実験スケジュールなどは当然狂ってきますし、思うように進めることができないので仕事は溜まる一方で帰りが遅くなるのもどうしようもないという感じでした。
もちろん正社員で入社したのですが、そもそも工場に併設されている研究所なので、工場のカレンダーに合わせた会社専用のカレンダーがあり、それによって休日なども決められます。

基本的には土日のみが休みで祝日は休みではありませんので、世間で言うハッピーマンデーはこの会社には存在しません。ですので3連休などは一切ありません。年間の休日も100日あるかないかで有給休暇も年間できちんと付与されますが、全く使えないという感じでした。一応スケジュールに前もって入れておけば休むことはできるのですが、仕事が上記のような感じなのでそもそも仕事が溜まりに溜まり、とてもじゃないですが休めるような状態ではありませんでした。
そうこうしている時、入社7年目くらいで結婚をしましたが、はっきり言って後悔をしています。

なぜなら家族にとても迷惑をかけてしまっているからです。仕事がなかなか終わらないので毎日帰るのは深夜0時頃です。それまで起きて待っていてくれる妻を居た堪れなく思います。会社で有給がなかなか取れないことや祝日が休みではないので子供ともなかなか接する機会がないです。

だんだんと自分の地位が上がるにつれて上司からあれこれと言われ、部下の面倒も見ないといけない立場になり間に挟まれさらに仕事の量が増えます。だからと言って会社もなかなか人を増やすようなことはしてくれないですし、仕事の量が減るように他へ回してくれるようなこともありません。

退職する2年ほど前からは更に海外の出張がとても増えてきて、月一で必ず海外へ行っていました。研究をしながらなのでもちろん国内の出張もありますし、さらに海外となると席を空ける日にちが長くなるので仕事が進みません。
上記のように毎日毎日遅くまで働いて日々5時間程度は必ず残業をしていて月100時間は残業時間をゆうに超えているというのに残業代は出ないのです。裁量労働制をとっているので給料に毎月数万円が組み込まれての支給となっていました。はっきり言って高校生のバイト代くらいの上乗せしかありませんでした。まさに貧乏暇なしと言った感じでした。
体を壊したこともあります。突然血尿が出たので病院に行くとメニエール病だと言われました。頭痛がひどく、めまいもあったので医師には絶対安静で入院をしなさいと言われましたが、当然休めるわけもなく、薬を処方してもらい出社していました。過労による睡眠不足と診断されたので、そんなこんなを考えた結果、もうこの会社で続けていくのは難しいだろうと思い退職しました。