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教育・研究、事務職、30代前半・女性

教育・研究業界の事務職をしていました。
ブラックなのは私の所属していた部署だけ。ほかの部署はそこまでブラックでもなく、働くには悪くない部署ばかりでした。つまりわたしははずれを引いたのです。そこの部署は組織の中枢の総務課で、わたしの上司は私たちの事務室で”女帝”と揶揄されるほど独裁主義の女性でした。他部署とも衝突が多く、特に同性に対してとても厳しく、かなり嫌われている人でもありました。

 

 

事務室以外で仕事をしている何も知らない人から見ると一見仕事ができる敏腕な女性課長でしたが、実態は全く違います。
たとえば、エクセルといえば表計算が代表的な機能ですが、表計算という概念をまったく知らない方でした。そのため、わざわざ計算機で計算して、計算結果をエクセルに打ち込む表を作るアプリケーションという認識しかないような状態でした。だから表計算を駆使して作った資料もいちいち計算機で確認をすることを要求され、また、表計算がわからないと何かあった時に加工もできないからと表計算を使用して資料を作ることを禁止しさえしたのです。なんと効率の悪い。確かに人の作ったエクセルは使いにくいということがあるいうことはよく聞くし、関数が苦手な人もいるので、誰にでもわかるように説明書きまで入れて作っていたのに、すべてアナログで作り直しました。

 

 

そんな上司と私はその部署で二人だけの女性だから当然お昼も一緒に食べていましたし、他の部署から見るとなんの問題もなく仲のいい二人です。
お昼の話題といえば、休日の話や昨夜のテレビの話です。
『昨日はこんなショッピングスポットでかわいいカバンかっちゃいました~』・『こんな面白い芸人がテレビに出ていてちょっと夜更かししちゃいました~』という、たわいもない話でしたが、そこに食いついてくるんです。
『次の日仕事があるのに、どうして体を休めないで買い物なんかにいくの?』・『夜更かし?ダメじゃない。仕事に影響したらどうするの?』と、こんな調子です。
休みの日というのは、体を休めること以外にも精神的にリフレッシュする日でもあり、家族とのコミュニケーションをしたり、とにかく仕事のことなんて考えて過ごしません。

 

 

その女性は40代の離婚経験ありの独身です。また地方から出てきている方なので近くに友達もいないようで、休みの日に何かをする趣味もないため、休みの日に遊園地に行ったり、買い物に行ったり・・・とにかく仕事に支障の出る可能性のあることすべてに文句をいいます。

有給の取り方に関して、少しずつ他の部署にも影響がではじめました。小さい組織なので、一人休むと穴埋めが大変、という理由なのですが、それはその部署の仕事のやり方でどうにでも解消できる問題ですし、別の部署の課長たちもある程度反発していました。肉体的にはもちろん、精神的に休まないでどうやって正常な精神を保ちながら仕事のモチベーションをあげていくんだ、と意見してくれた課長もいたようです。しかし最終的に、その女性上司と中のいい事務長まで『有給はとるな』と言い出す始末です。

有給を取らなかった分はお金になるわけでもなく、捨てられていくだけです。ここの職場の有給消化率は最低ランクでしょう。半日、家の仕事で休むことさえ悪いと承認がおりないのですから本当に困ります。
どんな家にでも定期的に何かしらの点検が平日に入ったり、銀行に行かなければならない用事が出来たり、子供の授業参観、いろいろ平日やりたいプライベートの用事はありますよね。しかしそれらはすべて仕事をしているのだから、他の人に迷惑をかけるな、で承認がおりません。
結婚して寿退社をするのは当たり前。妊娠したらやめるのは当たり前。だって3歳になるまでは子供のそばにいてあげないといけないでしょ?と平然と言う女性です。
とはいうものの、この女性上司のせいで誰かが退職することはありませんでしたが、そんな女性上司の悪評は他の課長たちからもトップに訴えられています。これではあまりに部下たちがかわいそうだ、と。自分の独りよがりの考えをあまりに仕事に持ち込みすぎて、総務課長としてふさわしくない、と。しかし、今ではその上司は総務部長に昇進しています。
女性同士のマタハラはたまに聞きますが、休みを取ることがそんなに悪いことでしょうか。用事であっても息抜きで休みたいことだってあります。体調不良だって、自分の体調管理が悪いからというのも確かですが、いろいろな対策をしていても風邪をひくときはひくしインフルエンザになるときはなるんです。

 

 

一体いつまで私たちはこの女性上司の下で働かなければならないんでしょうか。
一度、事務室のトップに意見を言う機会をもらいました。私の部署移動もお願いしました。9年も同じ部署で働くなんて自分のキャリアとしてもありえません。
しかし、何も変わらないどころか、その女性上司は昇進。わたしは総務課のまま。
休みを取ることが自分の評価を下げるこの組織は、隠れたブラック企業の仲間です。
休日の過ごし方についていちいち意見を言われる組織は、普通にありえません。

せっかくめぐりあえた天職だったのに、最終的に辞める決心をし、現在はやりがいのある仕事をしています。
給料は下がりましたが、自由な休日、自由な有給が当たり前の今を満喫しています。

仕事を取るか、給料を取るか、これはとても大切な決断です。
その時の選択を間違えないよう、仕事をしていきたいものですね。