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かれこれ7年以上前になりますが、某英会話学校のスクール運営マネージャーをしておりました。
大変な仕事だろうなとは、入社前から気がついていたのですが、面接官の印象が良く、会社の印象も悪くなかったのできっと良い会社であろうと思いました。
今振り返ってみると、面接が予想した以上にすんなり進んだし、内定が出るまで面接は2回、本当にこんなに早くうまくいくものなのか、と不思議に感じました。
入社してすぐ、10日間ほどの研修があり東京に泊まり込みで、同時入社の数人の仲間と一緒に学校運営に関する様々な事を学びます。
この時点で、若干何かがおかしいとは感じたのですがそれでもまだ研修担当の人が優しかったり、最初からできる人なんていないから
早く慣れるようがんばればいいんですよ、と言われその言葉を信じていました。

 

配属先の学校は、研修が終わったその日に決まります。同期のほとんどが総合職で入社していたのですが、その日からの配属になるので
荷物をまとめる間もなく遠方の学校へ移動していきました。住まいは、会社が借りているレオパレスに住むのですが、本格的な引っ越しは土日、
土曜日も学校はあるので細かく言えば土曜の夜と日曜のみ。ひとまず研修の荷物だけで過ごし、土日になったら自宅へ戻り荷造りをして引っ越す、
という流れです。急な異動を言い渡され、すぐ稼働という流れについていけない人がまずこの時点で辞めていきます。

 

そして学校運営が始まると同時に、営業目標額を言い渡されます。新人だからとかそういう言い訳は通用せず、その学校の規模にあわせて
目標額が言い渡され、達成に向かって皆ひたすら働きます。社内はIP電話でいつでも本社とつながる状態で、その日数字があがらなければ
なぜ上がらなかったのか、達成できなかったらどうするのか、と毎日電話で言われます。どこの学校のマネージャーがいくらの契約をとって
達成までいくらなのか、という内容のメールが毎日何百通も送られてきます。おそらく皆のライバル心やモチベーションをあげるために
送っていたのだと思います。

 

学校によって生徒はまちまちだし、誰もが契約を更新する訳でもなく、新しく入学する生徒も毎日何人も居る訳ではないのですが、
とにかく新規の生徒、更新の生徒が獲得できないとひたすら責められます。これに耐える事ができないマネージャーは、早々と辞めていきます。
そしてその辞め方の大半が、逃げです。ある日突然連絡がとれなくなり、逃げてしまうのです。
私がこの会社で働いていた約2年間で、何十人といて数えきれません。自分の学校の近くでそういうことが起きると、
その学校まで出向き、そこでも稼働することになります。

 

また、マネージャーミーティングが毎月1回東京で行われ、ひたすら営業成績をあげろという社長の罵声を何時間も聞かされます。
社訓を皆で連呼したり、こんなことやるなら学校で稼働していた方がまし、と言わんばかりの無駄なミーティングが高級ホテルの会議室で行われます。
なぜかいつも開催される場所が、ディズニーリゾートや高級ホテルの一角、無駄に経費を使います。

 

営業成績を2ヶ月連続で達成すると、リーダーへ昇格し各県を統括するポジションになります。そして海外研修がついてきます。
だいたい、もう間もなく達成できるという(あと数万円で達成、という状態)状態になると、会社は海外研修のための航空券を手配し、
これを無駄にしないためにも絶対に達成するようにと言われます。そのプレッシャーからたった2、3万で達成ができなかった
マネージャーがいたのですが、その人の航空券はキャンセル、研修にもいけず翌月になってもその不足額を追われていました。
まったくもって経費の無駄遣いを当たり前のようにしています。

 

こうして常に成績に追われる日々で、達成計画をたてたり学校の運営をしたりと、当然のようにやることがとにかく多く残業が当たり前になります。
朝はゆっくり10時半くらいの出社なのですが、夜は夜中まで働きます。終電がなくなろうが、本社はおかまいなし。
とにかく達成、できなけでばどんどん降格させられ減給になります。

 

一度、過労で体調を崩し急性胃腸炎になってしまったので休みたいと会社に連絡を入れたのですが、
その日稼働できないで稼げなかった額はいつ稼ぐのか、カバーできるのかと怒られました。
自己管理がなっていないからこうなる、翌日以降でカバーしていくようにと言われました。
確かに自己管理の問題なのかもしれませんが、日々のオーバーワークで体調を崩したのでそういう風に言われたことに深くショックを受けました。
英会話を学ぶ人のサポートができれば、人の役に立ちたいという思いでこの会社に入社したのに、
本社はひたすらお金を稼ぐことばかりにフォーカスしていて、学校と本社の温度差を酷く感じました。

 

結局、このシステムについていけず、日々のプレッシャーに耐える事ができず2年で退職しました。
今思い出しても、すごいブラック企業だったな、と思っています。